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REPORT
2017/08/04

Pictouchの背景:IoTなどの発展と子どもの生活

保育園の手洗い場での出来事


弊社は日々、幼稚園・保育園を訪問し、
子どもたちの様子や遊び、玩具などを
調査しています。

そんな中、とある園長先生から
次のような話を聞きました。


〜〜〜

ある日、園内を歩いていると
一人の男の子が手洗い場に立っていました。

近づいてみると、蛇口の下に
手を伸ばした状態で泣いています。

「どうしたの?」と声をかけてみたところ

「手をかざしても水がでない。
 この水道壊れている」

と泣いていたのです。

その子は手をかざせば水が出ると思っており
蛇口を捻るということを知りませんでした。

〜〜〜

他にも、トイレで用を足したあと
水を流さない小学生なども
以前から多く見かけるとのことでした。


テクノロジーが見えにくくなる

私たちの生活はテクノロジーの発展により、
様々なことが便利になっています。
そして、私たちは必ずしもその仕組みなどを知らないまま
その生活を享受している状況です。

これから、IoTなどが発展していくと、
今まで以上にテクノロジーが
生活の中に埋め込まれていくことになります。

特に子どもたちにとっては
生まれた時からそうなっているわけですから、
その状況が当たり前の世界になるのです。


私たちは当たり前に行っていること、
起きていることに対して
イチイチ意識を向けません。
なので、テクノロジーは今まで以上に
見えにくいものになっていくでしょう。

「手をかざすと水が出るのが当たり前」
「トイレは自動で水が流れるのが当たり前」
とテクノロジーの存在に意識を向けることなく、
それらが行為そのものとなるのです。


テクノロジーの原体験をつくる

子どもたちにはテクノロジーと上手に付き合い、
活用して生きていって欲しいと考えています。

そのための体験や教育に目を向けると
(その多くが小学校高学年以上が対象ですが)
プログラミング教室やロボット教室など、
作り方を学び、作ってみる場が増えてきています。


私たちはそのような場で作り方を学ぶ前に、
「どんなテクノロジーがあって、
 どんなことが起きるか、できるか」を
体験する機会がもっとあって良いのではと考えました。

圧力を図れるセンサーがあって
押してみてその変化を見てみたり、
色を読むセンサーを知って
実際に色を読み取って見たりと、
「テクノロジーの原体験」
遊びの中に作れないかと考えたのです。


これらの体験が、例えば、
廊下の電気が勝手につくことに疑問を持ったり、
手をかざすとドアが開く仕組みに興味を持ったりと
「日常の中でのテクノロジーへの気づき・疑問」
につながるのではないか。

また、
お父さんが通ると変な音がなる仕掛けを作りたい、
手をかざすと音がなる箱を作りたい等、
「創りたい動作・現象への着想」
へもつながるかもしれない。

このような考えのもと、
テクノロジーの原体験となる玩具の開発を始めました。


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